『玲瓏黒曜石との出会い』
私が最初に玲瓏(れいろう)石に出会ったのは29年前のことでした。 ある人物から、「おそらくは、ここ十勝でしか採れない幻の石」として見せられたのが、黒地に白くキャッツアイのようにシラーの浮き出る玲瓏石でした。 黒曜石と言えば、黒、もしくは茶のものしか目にしたことの無かった私はその石の美しさに一目で魅せられてしまいました。 その石を一つだけ頂き、その後自分でも採集するようになりました。 その時頂いた石と、初めて自分で採集した石は今も大切に飾ってあります。 それから今に至るまで、雨の日も風の日もひたすら玲瓏石を求めて十勝平野を歩き回り、採取した石をなんとか自分自身の手で『形』にしたいと考え、24年前から石の研磨を独学で始めました。
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